低出生体重児のリスク高まる!妊娠中の体重管理目安を見直し
6日に日本産科婦人科学会が新しく妊娠中の女性が出産までに増やすべき体重についての指標を発表しました。厚生労働省も体重増加の目安を引き上げる方針を示しましたね。
- では、なぜ体重増加の目安が引き上げられるかというと、
- 日本では2500g未満の低出生体重児(未熟児)の出産率が高いからです。この40年間で約1.8倍に増加して先進国の中では異常な事態だそうで2018年ではギリシャに次いで2位とか。いかに日本人女性のやせ願望が高いのかが伺えます。(そりゃ誰だって太りたくはないよ)
妊娠中にママが栄養を取れないということは、当然赤ちゃんにも栄養が届かないということ。そのため赤ちゃんの正常な発達に必要な栄養が供給されず、十分に育つことができずに低出生体重児(未熟児)の赤ちゃんを出産する確率が高くなると考えられています。
ママが体重増えないと赤ちゃんも小さくなるって理屈はわかるけど、実際にちゃんと理解している人はどのくらいいるのかなと思ってしまいます。育児書には40週には赤ちゃんがおよそ3000gで生まれてくるって書いてあるから何の疑いもなく予定日頃には赤ちゃんの体重は3000gになっているものと思ってしまいます。
体重増加については妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病のリスクがあるからわかりますが、それ以外は栄養や睡眠に気をつけてねって感じだと思います。
病院によっては体重増加に厳しいところもあるって聞きますし、太るなとは言われても瘦せるなとは言われないですよね?確かにママの体形や持病によって体重増加量は違ってくると思うけどインフォメーションが少なすぎる気もします。
それに妊婦さんとの会話での一番の悩みはやっぱり体重管理だと思います。増加の方ね。痩せてどうしようなんて聞いたことない(笑)みんな体重が増えることを恐れているんですよ。口をそろえて「産後に体重戻るかな」って言いますから。
産後のダイエットは辛いからなんとか楽に体重を戻したくて、手っ取り早い結論が体重を増やさないってことになってしまうんじゃないですかね。。
実際は適切に体重増加していれば出産後に体重は戻るといわれています。私も産後体重は戻っています。妊娠よりその後の加齢や運動不足の方が太る原因になっています。ホント運動は大事(涙)
妊娠中の体重管理の指導目安を引き上げ
どのくらい体重管理の目安が引きあがるのかというと大体1~3キロを目安に体重を増やすように指導されるそうです。
これまでは、妊娠前がやせ型(BMI18.5未満)の体格で9~12キロでした。20歳代30歳代でこのやせ型の女性の割合が増加しているそうです。やせから普通体格で体重増加量が7キロ未満の場合は低出生体重児(未熟児)を出産するリスクが高くなるそうです。
妊娠前のBMI指数 *BMI(体格指数)=【体重(kg)】÷【身長(m)の2乗】
18.5未満‥‥12~15キロの増加
18.5以上 25未満‥‥10~13キロの増加
25以上30未満‥‥7~10キロの増加
30以上‥‥上限5キロを目安に個別に対応
体重管理って難しいですよね。健康的な赤ちゃんを出産するには体重が増えすぎても少なすぎてもダメだってことですね。神経質になりすぎるのはよくないけどバランスの良い食事や個別の指導をしっかりしてもらえるといいですね。
▼国立健康・栄養研究所のホームページに概要がありましたのでチェックしてみてね
妊娠中の体重管理は難しい
そもそもいつから体重増加に厳しくなったのでしょうか。私は第一子(20年くらい前)を妊娠した頃は何も言われませんでした。そういう病院だったから?
二人目妊娠した時に周りから妊娠前の体重+10キロって話がちらほら出てきたように思います。また、病院によっては厳しく指導されることもありました。
ちなみにあらためて自分の母子手帳を見返してみたら
私は全然守れていませんでした。体重管理に失敗した例ということで載せておきますね(笑)
私の妊娠前から出産時までの体重増減
- 長女 +16キロ 出生体重2700g台
- いわゆる食べづわり。産科医に窘められることなく本能のままに食べることが至極幸福。遠くの飲食店の香りを嗅ぎ分けるスキルを習得。お肉大好き!マック大好き!
- 長男 -5キロ 出生体重2500g台
- 思い出したくないほどの酷いつわり。朝晩の点滴も皆無。最大で-8キロまで落ち足元もフラフラで出勤。見かねた上司が病欠届をもってあらわる。神かっ!
- つわり中に唯一食べることができた日清のカップヌードルには大変お世話になりました。結局つわりがなくなっても出産まで3キロの増加にとどまりました。
- 次男 ±0キロ 出生体重445g
- もう体重管理とかそういうレベルではない。切迫流産から早産と寝たきり。おなかの張りと出血に苦しむ。ひたすら耐え続けるがその勢いに抗う術もなく出産。
私は体重管理に無縁(無視?)の妊娠期間を過ごしてきましたが、目安があることで安心できるママもいるわけで。ただ妊娠中の過度なダイエットは低出生体重児(未熟児)が生まれる一因であることはあまり知られていないのかなとも思いました。小さく生んで大きく育てるって笑えないよ。
他にも体の変化に加えて仕事をもっていたり、上の子がいたりと様々な生活環境が絡んできてガイドラインのような理想的な生活をするのはなかなか難しい現状がありますよね。
妊娠期間はとても大変ですが、ママがゆったりと妊娠期間を過ごせることが低出生体重児(未熟児)のリスク軽減に繋がるのかなと思います。
※2021年6月30日追記
聖路加国際大学大学院で低出生体重児の出生予防のための研究が始まりました。現在妊娠中の方に協力を求めています。募集期間が2021年9月末で栄養管理アプリを使用したりと他にも応募条件がいくつかありますが、ご協力いただける方はよろしくお願いします。
- 《詳細はこちら》
※2021年9月7日追記
森永乳業が妊婦の低栄養による“やせ”と低出生体重児の出生率の高止まりの改善に向け北海道大学病院産科と共同研究成果を学会で発表しました。
食事で得られたタンパク質が充実や不足すると血中アルブミンの還元型と酸化型の比率が増減します。それをもとにタンパク質の栄養状態を反映することで低出生体重児のリスクを予測できるようになりますということです。
どうやら妊娠中のたんぱく質不足は低出生体重児を出産するリスクがあるよということです。(要約ひどすぎる)こうして色々な方面からアプローチしてもらえることは心強いですよね。
今回の研究で、妊婦の血中アルブミン酸化還元バランスと生まれてくる子どもの体重との相関関係が確認されたことで、今後、低出生体重児出産リスクを軽減できるような食品などが開発されたり健康に関する様々なサポートが期待されます。
- ▼毎度のごとく内容をかなり端折って書いていますので詳細のPDF貼っています。
- 妊婦のたんぱく質栄養指標と 生まれてくる子どもの体重に関する研究を発表
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ママ同士の繋がりを大切にしたい。
ベビーストリアでは、低出生体重児(未熟児)をもつお母さんが、それぞれの不安や葛藤をひとりで抱え込まなくていいように、インスタグラムでママたちの繋がりを大切にしています。
インスタグラムで赤ちゃんの様子を発信して、肌着を通してママたちが赤ちゃんの成長を喜びあっています。小さな赤ちゃんを出産するとNICUでの過ごし方や赤ちゃんの成長で気になること、悩みは様々あります。子育ては簡単ではありません。ママ同士が悩みや不安を共有することで不安な気持ちを癒せるような取り組みを目指しています。
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