妊娠高血圧症候群で入院!切迫早産から出産まで

未熟児・低出生体重児の小さな赤ちゃんとの生活は出産してから初めて始まるわけではありません。切迫早産になる原因のひとつに妊娠合併症があります。ママたちは妊娠時期から様々な合併症に注意しながら過ごし出産を迎えます。

ベビーストリアでは、妊娠合併症と診断されたママたちと妊娠時期から見守り小さな赤ちゃんについてお話させていただくこともあります。今回は妊娠合併症のひとつである妊娠高血圧症候群を経験したママのお話をしたいと思います。

 

妊娠高血圧症候群になってからの母体と赤ちゃんへの影響

妊娠高血圧症候群とは、妊娠20週以降から分娩後12週までに高血圧となる疾患です。妊婦検診の問診で家族に高血圧や糖尿病の人がいるか聞かれるのもこのリスクを把握するためなのかな。

妊娠高血圧症候群は、妊婦さんの20人に1人の割合で起こり、ベビーストリアのお客様も妊娠高血圧症候群から入院を経て早産で赤ちゃんを出産している方が多いです。

一人目の妊娠で妊娠高血圧症候群になって二人目も高血圧で入院中ですというママもいらっしゃいます。一度妊娠高血圧症候群になると次の妊娠でも注意が必要となります。

妊娠34週未満で高血圧になると母体や赤ちゃんに影響が大きくなります。尿蛋白に加えてお母さんの腎臓や肝臓の機能障害やHELP症候群を引き起こし、赤ちゃんは胎児発育不全や上位胎盤剥離、胎児機能不全、胎児死亡になることもあります。

聞くところによると、妊娠前から高血圧の方はこの妊娠高血圧症候群には当てはまらないそうです。高血圧を見逃してしまうと赤ちゃんに合併症が出てしまうこともあるようなので高血圧で妊娠を考えている場合には医師と相談して妊娠計画を立てる必要があるんですね。

妊娠中の体重増加も妊娠高血圧症候群の一因と考えられています。2021年、妊娠中の体重増加の目安が引き上げられました。

 

妊娠高血圧症候群の胎児への影響と早産や低出生体重児のリスク

妊娠高血圧症候群は早産や低出生体重児のリスクも高まる

妊娠高血圧症候群は、はっきりとした原因がわかっていないようです。リスクが上がりやすいといわれているのは

  • ・もともと糖尿病、高血圧、腎臓の病気をもっている方
  • ・肥満の方
  • ・40歳以上の方
  • ・家族に高血圧の人がいる方
  • ・双子などの多胎妊娠の方
  • ・以前に妊娠高血圧症候群になったことがある方

 

妊娠高血圧症候群は、低出生体重児であったり、悪化すると常位胎盤剥離を合併して早産を引き起こします。あまり血圧が高くなりすぎると母児が危険なため早産となっても帝王切開で赤ちゃんを分娩させることがあります。

 

妊娠高血圧症候群で入院中の過ごし方

私が連絡を取っていた入院中のママたちは血圧が140~160程で降圧剤を飲むように指導されています。

悪化すると妊娠高血圧腎症になる恐れがあるので、尿蛋白の数値もとても気にしていました。さらには、お腹の張りや痛みが出て点滴をしたりととても大変な思いもしています。

出産時期は、25週前後や30週以降であったりと様々です。これは高血圧症候群になった時期、肝臓などの機能障害の有無などの違いもあるのかなと思います。

入院が決まるとNICUがある大きな病院に転院することもあり、出産まで長期入院を覚悟しているようです。

入院中のママはNST(妊娠後期に赤ちゃんに負担をかけずに赤ちゃんが元気かどうかをみる方法)をしたり採血や点滴のルーティンで腕が痣になっているのが痛々しく感じます。食事も薄味で時々あるデザートが楽しみ、なんて話も聞かせてくれました。

体調がすぐれない日も多く頭痛やめまい、むくみといった自身の症状に加え、兄弟がいる場合には子どもと離れ入院してしまったことであれこれと気を病んでいる様子がうかがえました。

それでもお腹の赤ちゃんの胎動を感じると安心するようで辛い入院生活も頑張ろうと思えるんだそうです。

そうだよね!無事に赤ちゃんを産むことにこんなに一生懸命になれるのは母しかいないよ。

出産は出産計画に基づき帝王切開や陣痛促進剤を使うこともあるそうです。また、出産前に自己血を取って貯めるとなると1リットル以上採ることになるため体調不良になりやすく入院後も出産まで辛さを訴えるママが多い印象です。

 

妊娠高血圧症候群から低出生体重児出産までの体験

妊娠高血圧症候群から低出生体重児を出産されたママから頂いた出産レポです。妊娠高血圧症候群、早産で悩む方への参考になればと思います。(Nママの体験談)

妊娠前は高血圧とは無縁の生活をしていました。妊娠中期の妊婦検診で高血圧を指摘され何度計りなおしても140/90台をキープしていて少しでも動くと下の血圧は100を超えてしまい急遽入院することになり、それからは安静の毎日でした。

減塩の食事や減圧剤に注射も何本もしましたが症状も改善せず、赤ちゃんが小さいこともあってMFICUのある大きな病院へ移りました。

体も本当に辛くて日に日に動けなくなる体と浮腫、頭痛、吐き気に苦しみながらちゃんと赤ちゃんを育てられないことが情けなくてたくさん泣きました。

それでも赤ちゃんが生まれるまでに勉強しなくてはと思っていろいろ検索しました。妊娠高血圧症候群のことを調べていくうちに想像以上に妊娠中のトラブルを抱えてる妊婦さんが多くて驚きました。

赤ちゃんがお腹の中で元気にいてくれることが唯一の喜びでしたが、私の場合は重症化して母体がもたなくなってしまい帝王切開で27週の700gちょっとの赤ちゃんを出産しました。

出産時は出血量が多かったので酷い貧血状態でした。でも赤ちゃんを生んだ後はそれまでの辛さから解放されましたが(貧血と帝王切開の痛みで3日苦しみました)小さな赤ちゃんをNICUに残して私だけ退院することに辛さと悲しさばかり浮かんできました。

トラブル続きの妊娠出産でしたが、赤ちゃんは大きな病気もなく体重も増えて順調に成長しています。早く家で家族で過ごせる日が来るように頑張りたいと思います。

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[ 妊娠高血圧症候群で入院!切迫早産から出産まで ]妊娠出産2020/07/23 23:38