【映画】ヒキタさんご懐妊ですよを観ました
やっと見れました。先日、Amazonプライムで無料になっているのを見つけてこのゴールデンウィーク中に見ようと楽しみにしていました。
また北川景子さんが出演している時点で興味ありありだったんですけど(笑)
すでにご覧になられている方もいらっしゃると思いますが、感想を思ったままつらつらと綴っていきますので少々お付き合い下さい。
あ、メディアから発表されている概要に沿っているつもりですが、かなりのネタバレを含むので知りたくない方はUターンしてくださいね。
- ▼書籍から読みたい方はこちらからどうぞ
- ヒキタさん!ご懐妊ですよ(光文社文庫)
『ヒキタさんご懐妊ですよ』の原作は小説家でイラストレーターであるヒキタクニオさん。代表作に「凶気の桜」や「鳶がクルリと」があります。このヒキタさんご懐妊ですよはご自身の実体験を元にしたエッセイです。
男性の不妊をテーマにした作品で視点も男性目線で描かれています。
私は書籍の方は読んでいないのですが実体験をもとにされているとわかっていたので見る前は悲壮感やシリアスさを合わせ持ったヒューマンドラマなのかなと思っていましたがちょっと違いました。コメディータッチなんですよね。
題材が不妊治療なのでこの描き方に賛否はあると思いますが、私はいい意味で裏切られた感じです。こういうの嫌いじゃない(笑)
私自身は不妊治療はしていませんが、周りには不妊治療をしている方がいて子供を授かっている方もいない方もいます。考え方はそれぞれですし不妊治療に対する想いは経験者にしか分からないと思います。
ただ、近年は妊活や不妊治療などの言葉が安易に使われている気がしますし、その背景にある負担やリスクをどれだけの人が理解しているのだろうと疑問に思うこともあります。
情報が溢れる現代社会で本当に必要な情報を見逃さないようにするにはその見極めが大切だと思います。
実際にしなくてもよかったと思える不妊治療を受け、その後、子どもに障害があり苦しんでいるご両親も見てきました。病院を責めるわけにもいかないし上手く付き合っていかないといけないけど子供には可哀想なことをしたと言っていたのが印象に残っています。
男性の不妊の辛さ
松重豊さんが演じるヒキタさん(49歳)が16歳年下の妻・サチさん(北川景子さん!すきっ!)の「ヒキタさんの子どもの顔が見てみたい」という言葉で妊活に取り組む物語が始まります。
二人は仲睦まじく穏やかな日々を送る中で子供をもうけるつもりはありませんでした。
ですが、サチさんは何気ない日常の中で子どもの存在を意識し始めます。そして妊活を始めるのですがなかなか妊娠できません。
妊活って基礎体温計っていればすぐ妊婦できると思っちゃいますよね。
いざ病院で検査すると原因はヒキタさんにあってヒキタさんの精子の8割は動いていないという衝撃の事実。
検査を受けるにも場所は産婦人科。これ男の人が行くの抵抗あるな。泌尿器科でできたりしないものなの?
ヒキタさん一人で受診に行くのですが、案の定待合室は妊婦さんばかり。地獄だよ(笑)もうそれだけで偉いって言ってしまいました。
うちの夫だったら無理だな、いい歳したオジサン可哀想だなと哀れに思えてしまいます。
その後、二人は不妊治療専門のクリニックに通うことになります。
女性の検査項目はたくさんあるのに男性の検査は精子を採るだけなんですね。ここでもやっぱり8割動いてない。年を重ねるごとに精子の運動率は下がる一方で加齢には敵わないんですね(涙)
ヒキタさんは生活習慣を変えて迷信含め良いとされているありとあらゆることを実践していきますが、月日は過ぎるばかり、、
この辺りはコミカルに描かれていてテンポよく進んでいきます。そしてヒキタさんの周りの同僚は子供ができるんです。それもとても簡単に。
個人的には、この部分は皮肉を込めた表現なのかなと思いました。あくまでもコミカルに、ちょっと突っ込みたくなるのですが。
きっと現実的にはものすっごい感情がうごめいていたはずなんですよね。人間の醜悪な面というか。。
だって自分はお金や時間を費やして必死になってやってるのにその傍でポンポン子供ができてたらそりゃ~やってらんないわってなりますよね。怒りさえ沸いてくる!でもそれをそのまま表現しないところが後々のシーンに効いていたのかなと思いました。※あくまでも個人の感想です(笑)
不妊治療と夫婦の絆
その後、ヒキタさんとサチさんは、小さなボタンの掛け違いや誤解がありつつも待望の赤ちゃんを授かることができました。私も嬉しかった!でも、、
不妊治療の難しさを学びました。辞め時、引き際を考えるのは難しいですね。私だったら経済的に許されるならとことんやりたいと思ってしまう。
諦めきれずに「あと1回だけ」「次はできるかもしれない」「1回妊娠したんだから」という思いが強くなって後々後悔したらとか考えると引き際ってめちゃくちゃ難しい。
泣いたな。私は泣いた。悲しむというよりどうにも足掻けないことに悔しさや僅かな期待とか色々な想いが溢れてきた感じです。
この物語はヒキタさんの一人称で進んでいくのでサチさんの気持ちはヒキタさんに向けられた言葉の中にあるだけで本心はわからないんです。
まあ、同じ女性だからサチさんの言葉の端々から言いたいことわかっちゃうんですけどね。こういうのなかなか男の人には伝わらないのかなぁ。
サチさんは心が壊れてしまうのです。ヒキタさん、やっと事の重大さに気づきます。
赤ちゃんを失ってからのサチさんの行動を見てサチは強いって、、ヒキタさん全然わかってない!わかってないというより自分のことに必死で気が付いていなかったんだと思います。
頑張っていたのはヒキタさんだけじゃないんだよ。。嬉しい気持ちも辛い気持ちも分かち合いながらずっと二人で歩んできたんだよ。母親にとって子どもを失うことがどれほど辛いことか。
色々と気づいたヒキタさん。今まで以上にサチさんに寄り添い夫婦の絆を深めていきます。ほっと一安心です。
映画の中ではもっと人との関りがあって濃い内容です。男性目線の男性不妊なので女性視点で見てしまうと内容が薄く感じてしまうかもしれません。
情報収集や情緒的部分はあまりフォーカスされてないんですよね。だから現実はこんなもんじゃないって感想が出てくるんですよね。
でもね、私はコミカルに描かれているのは良かったと思っています。もしリアリティ溢れる重い物語だったら男性は尻込みしてしまうと思います。ただでさえ女性より妊娠出産に疎いんですから。
男性が不妊治療や子どもを授かることとはどういうことなのかを学ぶきっかけにはとても良い作品だと思います。
普段は忘れがちだけど結婚して子供ができることは当たり前のようで当たり前じゃないんですよね。子どもが生まれることは本当に尊い。
私にも子どもが授からなかった時期があって不安を抱えたこともあったんですが母に「1年頑張って妊娠できたら凄いことなんだよ、大したものだよ」って言われて気持ちが軽くなり前向きになれました。
子どもがいるから偉いということもないし色々な選択肢があっていいと思います。夫婦で決めた選択に間違いなんてひとつもないと思います。みんながそれぞれの歩幅で前へ進んでもらえたらいいなと思います。
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