こども医療センターNICUアンバサダーとは
私たちは神奈川立こども医療センターNICUのイベント運営などをボランティアで行っています。
はじめは代表であるこども医療センターNICU卒業家族の成川さんがNICUで患者家族や医療者のために何かできないかと活動していたところに私が声をかけて一緒に活動させてもらうことになり、2人で「こども医療センターNICUアンバサダー」を立ち上げました。
ただNICU支援といってもどんなことをしたらいいのか、なかなか答えが出ませんでした。
そして新生児科医の豊島先生との話し合いを進めていく中で、神奈川県こども医療センターは資金不足の現実があり寄付金も他病院に比べて低いことを知りました。
資金不足が続けば、こどもの検査や治療ための医療器具の購入ができず、最終的には治療が必要な子供たちの受け入れができなくなってしまいます。そこで自分たちがお世話になった病院を自分たちで支えていくことができる仕組みを作ろうと考えました。
そこで、まずは寄付金がどうとかという話より、こども医療センターのNICUには患者家族が卒業した後も先生や看護師さんに子供の成長を見せに訪問することが多く患者家族と医療者の距離が近いのが特徴で、そこに凄く強みを感じました。
だから患者家族にNICUに愛着をもってもらうのが一番なんじゃないかという考えにたどり着きました。NICU患者家族から次の家族へと支援の輪を広げることが最善でもっとも必要なことだと思います。
私たち患者家族だからできること、私たちらしさの支援活動であること、そこに地域の方のサポートがあればNICUのことをもっと知ってもらい赤ちゃんとその家族を応援してくれる人がひとりでも増えたらそこから全体へと広がっていくのではないかと思っています。
こども医療センターNICUアンバサダーの活動内容
NICU支援の活動内容は、当時私たちが過ごした中でできなかったことやりたかったことを実現することにしました。
それは、家族写真を撮ることです。NICUでは家族の面会しかできないので誰かが撮影者になるため家族全員の写真が撮れないのです。
それにNICUは赤ちゃんの治療をする場所であり気軽に家族写真が撮れる雰囲気ではありません。私の息子がNICUで過ごしていた頃はカメラや携帯電話の持ち込みに制限があり子どもの写真を撮ることさえも難しく子どもの写真が手元に残せていないことが心残りでした。
そんな想いからNICUで家族写真撮影会(ファミリーフォト)を行うことにしました。
撮影はプロのカメラマンの諏訪さん。諏訪さんの撮影した写真はスクラップブッキングに貼ってご家族にお渡ししています。このスクラップブッキングを作成してくれているのは講師の富士村さんです。
二人ともNICU支援活動に賛同してくれてボランティアで参加してくれています。今では心強いアンバサダーメンバーです。NICU家族と地域の方の協力のもとNICU支援活動は行われています。
こども医療センターNICUイベント
アンバサダーの活動はNICUファミリーフォトの他にもNICUイベントにも携わっています。これまでNICU空っぽの会、NICUリニューアルオープンイベント、横浜マラソンの展示ブースへの出展を行っています。
また、こども医療センターオリジナルグッズの作成をしています。オリジナルパーカーはNICUスタッフだけでなく患者家族にも着用してもらうことでよりこども医療センターNICUを身近に感じてもらえるようにしました。
医療者、患者家族、地域が一体となってNICUを支えていけるようにと想いをこのオリジナルパーカーに込めました。バックプリントには豊島先生がくれたWe are good familyのことばが入っていて、まさにこども医療センターNICUらしさが見えると思います。
#こども医療センターnicuタグでNICU家族同士の繋がりをもつ
インスタグラムでこども医療センターnicuのタグを作成しました。ファミリーフォトで撮影した家族写真を載せてもらったり、先輩家族と繋がり交流をもつために活用してもらいたいと作成しました。こども医療センターには家族会がありません。こども医療センターで過ごした赤ちゃんたちの症状は様々で、家族が抱える悩みも多岐にわたります。同じNICU卒業の家族がそれぞれに繋がりをもってもらえれば悩みや不安の早期解決につながります。また、タグを共有することで安心して縦や横に交流を広げてもらえるメリットがあります。インスタグラムを利用しているNICUご家族はみんな子供たちの成長をともに喜んでくれる方ばかりです。
こども医療センターNICUブログで発信
NICUアンバサダーの活動はこども医療センターNICUブログでも紹介されています。このブログは神奈川県立こども医療センター新生児科医の豊島先生が発信しているブログです。ブログでは、NICUの現状やそこで過ごす赤ちゃんと家族のことを紹介しています。NICUをタブーとするのではなく知ってもらうことが結果的により多くの赤ちゃんを救うことになるのではないかと考えます。
また、豊島先生が長年続けている「命の授業」が書籍化されました。この命の授業は豊島先生が地元の小中高学校で行っている授業でこの授業を通してNICUのことを知ってもらうことで将来医療を支えるこどもたちが育ってくれることを願ってはじめられました。今では先生の授業を聞いた子供たちが成長しそれぞれに医療の現場に携わってくれています。この命の授業の書籍にもアンバサダーの紹介がありアンバサダーメンバーそれぞれにメッセージを寄せています。
低出生体重児(未熟児)のための肌着屋ベビーストリアオンラインショップ
インスタグラムで赤ちゃんとママを応援しています
この投稿をInstagramで見る