お母さんが作る未熟児のためのお洋服
ベビーストリアの肌着は、とても品質にも気を使いお母さんと赤ちゃんが毎日を心地よく過ごせるように機能やデザインが考えられています。肌着を使用していただいているお母さんからも着せやすい、使いやすいと言っていただいています。
しかし、そんなベビーストリアの肌着でも勝てないのがお母さんが手作りした肌着です。お母さんが自分の赤ちゃんを想いながら作る肌着は、赤ちゃんに良いことはわかりますし、一針一針に愛情を注ぐことは、お母さんの母性を育てるのにとても効果的です。
低出生体重児(未熟児)で生まれた息子のために肌着を手作り
私には、23週445gで出産した息子がいます。私も、そんな息子のために肌着を手作りした母親の一人です。
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なぜ私が手作りの肌着を作ったかというと、肌着を着られるようになった頃に用意した肌着が大きすぎてしまったこともありますが、一番の理由は息子を傍に感じていたかったからです。
病院から自宅に帰っても、本来だったら片時も離れないはずの息子がいない寂しさや虚無感を感じました。さらには、私自身が抱えていた息子への罪悪感も拭いたい気持ちもあったと思います。
毎日の通院に加え一進一退と気が抜けない息子の体の状態。精神的にも疲労していたはずですが、僅かな時間を使って少しずつ縫いました。私は裁縫の知識も技術もないので出来上がりはお世辞にも上手いと言えませんが、自分ではとても満足しました。
そして、その肌着を着た息子はとても可愛く思え、自宅に帰っても息子と同じサイズの肌着は、息子が傍に感じられるのと同時に抱っこしている感覚も得られて、私の心もとても満ち足りた気分になりました。
母性を育てる手作り肌着
時々、「未熟児のお洋服を手作りしたいです」とご相談を受けることがありますが、ベビーストリアでは手作り肌着の作り方などはお教えしていません。
それは、NICU(新生児集中治療室)はとてもデリケートな場所ですので、持ち込まれる肌着は安全であり扱いやすいものであることが前提です。だから万が一にもお客様にお渡ししたものに不備があってはいけないのです。
私は裁縫の技術をきちんと学んだわけではありません。低出生体重児(未熟児)でなくても赤ちゃんが身に着ける肌着には、法律で定められている品質基準があります。ですので大切な赤ちゃんが身に着ける肌着に私の生半可な知識を提供することで事故や体調不良を起こしてはならないと思っています。
赤ちゃんとママに安全・安心な肌着を届けたいというのが私の信念でもあるので、ママたちにはとても心苦しいのですが肌着の作り方をお教えできないのです。
では、当時の私はどうしてたかとうと、ハンドメイドの本を読み漁り、型紙のない未熟児肌着は新生児サイズの型紙を縮小コピーしていました。
ただ闇雲に縮小コピーをしても袖やお腹周りがきつくなってしまうので腕が通らない、お腹周りが閉まらなくなってしまうこともあり、せっかく苦労して手作りした肌着もいざ赤ちゃんに着せてみると残念な結果になります。私は何度も失敗しています(笑)
そこで不具合が出たところを赤ちゃんの実寸に合わせ手直ししながら当たりを付けて手作りしていました。
だから作り方と言われても正直なところ自分でもよくわかっていないのが事実です(コラッ)今考えると、我ながらよくやれたものだと感心すらしています。
余談ですが、肌着は赤ちゃんにピッタリに合わせて作るとすごく小さくなるので縫い方によっては生地が引きつることがありますのでロックミシンが重宝しますよ。
また、正期産で生まれた赤ちゃんより肌の弱い低出生体重児(未熟児)の赤ちゃんにとっては肌着もストレスになることがあります。生地も赤ちゃんにやさしいものを選んでくださいね。
ママが作る手作りのお洋服には、母性を育てる効果もあると思っています。ママのぬくもりに溢れたお洋服で、赤ちゃんとのふれあいや傍に感じることが、赤ちゃんを受け入れることへ結びつき、赤ちゃんと共に歩むための意欲や自信にも繋がると思います。
お洋服の作り方をお教えすることはできませんが、お洋服を作りたいと思っているお母さんの気持ちには寄り添いたいと思っています。
お母さんの手作り肌着のようにベビーストリアの肌着にも、それぞれのお母さんたちの想いが宿ってもらえたら素敵ですよね。私もそのような肌着づくりをしていきたいです。
低出生体重児(未熟児)のための肌着屋ベビーストリアのオンラインショップ
実際に低出生体重児をもつ母親目線から生まれた小さな赤ちゃんにピッタリサイズの肌着屋です。ベビーストリアの肌着は、小さな赤ちゃんを出産したお母さんが不安や悲しみを抱えるのではなく、赤ちゃんが成長していく過程「今」を楽しみながら親子の絆を育む肌着です。
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インスタグラムでも赤ちゃんとお母さんを応援しています
お母さん同士の繋がりを大切にしたい。
ベビーストリアでは、低体重児をもつお母さんが、それぞれの不安や葛藤をひとりで抱え込まなくていいように、インスタグラムでお母さん同士の繋がりを大切にしています。
インスタグラムで赤ちゃんの様子を発信して、肌着を通してお母さん同士が赤ちゃんの成長を喜びあっています。小さな赤ちゃんを出産するとNICUでの過ごし方や赤ちゃんの成長で気になること、悩みは様々あります。子育ては簡単ではありません。お母さん同士が悩みや不安を共有することで不安な気持ちを癒せるような取り組みを目指しています。
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