双子や三つ子の多胎児出産と育児支援

双子ちゃんや三つ子ちゃんなどの多胎児の子育て支援が本格化します。多胎児の子育ての大変さは妊娠時期からと言われています。そして、厚生労働省より2020年度から初めて多胎児家庭に特化した産前産後の継続的な支援が始まります。

支援の内容は、育児サポーターなどの派遣事業を行います。少しでも母親の心身の負担を軽減する目的で、同じ多胎児を育てる親同士を繋ぐ交流会を開くほか、多胎児育児経験者らが妊娠期から母親を訪ね、相談に乗ります。

ちょっとこの内容ではどこまで多胎家族に寄り添っているのか、本当に必要な支援とは何なのかわかりにくい。

多胎児赤ちゃんと母親

双子、三つ子の子育ての大変さ

双子ちゃん三つ子ちゃんの子育ては私たちが想像するよりも大変です。それは妊娠中から早産や死産、妊娠高血圧症候群などの合併症のリスクが高まります。

また、多胎児の7割はNICU(新生児集中治療室)で過ごすと言われています。そんな心配やストレスを乗り越えても出産がゴールではなく産後も育児の負担が続きます。産後体力が回復する間もなく授乳が双子で1日16回、三つ子で24回といわれています。

授乳に加え、お風呂やおむつ替え、寝かしつけも人数分です。昼夜問わず代わる代わる泣く子をあやし慢性的な睡眠不足や食事やトイレに行くこともままならない日々が続きます。

外出に関する負担も大きく、出かける準備に要する時間や労力も倍になります。大型ベビーカーは重く、持ち運びが不便であったり外出先での置き場に困ることもあります。

赤ちゃんのうちは、定期検診や予防接種、行政での申請など外出する機会が多いです。時間をかけてしっかり準備をしても予期せぬトラブルや赤ちゃんたちがグズってしまうことに神経をすり減らしてしまうことも多いです。

そして、外出することさえためらい家にこもり一人で耐えながら子育てをすることで孤独を感じる母親もいます。こども一人を育てるのも大変なのに、これらを母親ひとりでこなせるものではありません。周りのサポートが重要になります。

低出生体重児で生まれた双子の早産児

地域ごとの多胎児支援策

多胎児家庭の育児の困りごとに関するアンケート調査では、多胎児育児中に辛いと感じた場面に

  • ・外出・移動が困難である
  • ・自身の睡眠不足・体調不良
  • ・自分の時間がとれない
  • ・大変さが周囲に理解されない

 

また、どのようなサポートがあれば、気持ちが和らぐかの項目では

  • ・家事育児の人手
  • ・金銭的援助
  • ・子を預ける場所
  • ・同じ立場の人との交流

 

このアンケートを結果を受けてフローレンスと多胎児のサポートを考える会は、国、都道府県、市区町村に求めることとして、以下の4項目を示しています。

  • ①保育の必要性認定基準に「多胎児を育てている家庭」の追加/多胎加点の全国化
  • ②公的な居宅訪問型の一時預かりサービスの制度拡大/民間ベビーシッター利用への補助
  • ③バス乗車ルールの改善、タクシー利用の補助
  • ④行政が多胎児妊婦情報を把握した時点で行政側から情報と具体的支援を届ける

 

これらのアンケートをもとに国は多胎児家族を支援しましょうってことになったんですね。その背景には三つ子の虐待死事件があるともいわれているそうです。

この事件の判決が出る頃に多胎児サポートグループが署名活動をおこなっていたのが記憶に新しく、私たちが考える以上に多胎児の育児は精神的に追い詰められているのだと知り、もっと多胎児支援があったらこのような事件が起きなかったのではと思いました。

支援の現状としては行政ごとに支援の内容が異なったりとバラツキがみられるようです。行政の足並みが揃うのには時間がかかると思われます。未だにバスの乗車拒否もあると聞きますし。

だっことベビーカーで赤ちゃんがギャン泣きしているのをなだめているママを見ると凄く大変さがわかるけど何もしてあげられなくてもどかしい気持ちになります。

双子ちゃん、三つ子ちゃんの妊娠がわかったらどんなサービスを受けられるのか、早めに確認をしましょう。また、行政のサービスの拡充はもちろんですが、多胎児が子育てしやすい社会になっていくために私たちができることを考えていきたいです。

双子の赤ちゃんの妊娠出産に関する情報や子育ての相談と幅広くママをサポートしてくれる子育て支援サークルがあります。同じ双子をもつ先輩ママが運営されていて安心です。ベビーストリアもサークルを応援しているので、お気軽にご参加くださいね

 

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お母さん同士の繋がりを大切にしたい。
ベビーストリアでは、低体重児をもつお母さんが、それぞれの不安や葛藤をひとりで抱え込まなくていいように、インスタグラムでお母さん同士の繋がりを大切にしています。

 

インスタグラムで赤ちゃんの様子を発信して、肌着を通してお母さん同士が赤ちゃんの成長を喜びあっています。小さな赤ちゃんを出産するとNICUでの過ごし方や赤ちゃんの成長で気になること、悩みは様々あります。子育ては簡単ではありません。お母さん同士が悩みや不安を共有することで不安な気持ちを癒せるような取り組みを目指しています。

 

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[ 双子や三つ子の多胎児出産と育児支援 ]小さな赤ちゃんの子育て2020/06/14 00:34